つきじだより31
まだまだ暑さの残る9月6日(土)に、聖路加同窓会100周年記念式典・記念講演会が、母校のアリスC.セントジョンメモリアルホールにて、同窓生たち約160名の参加のもと開催されました。
記念式典がシンプルに行われた後、「トイスラーの愛と思いに応えて」をテーマとし菱沼同窓会会長による基調講演が行われました。1900年にトイスラーが宣教医師として来日し、日本の高等教育としての看護教育の礎を創ったこと、その目的は看護の質向上や聖路加のためのみならず「人類すべてのため」であり、だからこそ米国聖公会を始め多くの人々による大きな支えがあって今に至ること、などが再認識できた内容でした。
つづいて、4名の同窓生シンポジストより「海外・臨床・教育の経験から」、「臨床・看護管理者としての経験から」、「公衆衛生・WHOの経験から」、「専門看護師・訪問企業の経験から」の講演がありました。看護の場がいかに広く多岐に渡るものであっても、常に人々の生活とともにあり支えるものであることが共通して語られたように思いました。
1925年9月1日に聖路加同窓会が設立されてから100年。トイスラーの思いを改めて心に刻み、職場だけでなく地域や家庭など、同窓生それぞれがそれぞれの場で、どのようにその「思い」に応えていくのか、そして、次の100年に向けて、私たちができることを模索していきたいと思います。
講演会後の茶話会では、大学聖歌隊とともに校歌を歌い、懐かしい先生方や同窓生との旧交を温める時間となりました。
100周年事業委員会は2023年に設置され、メインイベントとして今回の式典・講演会の準備を進めてきましたが、100周年事業は今後もまだまだ続きます。10月6日からは、様々な分野で活躍する12名の同窓生のリレー動画講演が同窓会ホームページ上で公開されますし、今回の講演会も、今後動画配信される予定です。プレイベントとして6月に行われた2025年度聖路加同窓会生涯学習支援講演会「戦後の看護改革に尽力した聖路加同窓会生たち」も、アーカイブ配信が行われていますので、併せてご覧ください。
(https://www.slcndouso.com/lecture/2025lecture.html)
同窓生はもちろん、広く一般の方たちにも、是非ご視聴いただきたいです。
(文責 高山智子)